IEEE1888 Edgecross ITゲートウェイとは

本製品は、スマート工場を実現するプラットフォームであるEdgecrossとスマートビルディング向けのエネルギーマネジメントシステムの連携を簡単に実現するITゲートウェイであり、Edgecross基本ソフトウエアがインストールされた産業用PC上で動くソフトウエアです。

基本機能は、エッジデバイス(工場内設備だけでなく、ビルの特高受電設備など)のデータをEdgecrossデータコレクタを通して収集し、通信プロトコルIEEE1888に変換してクラウド上のエネルギーマネジメントシステムに送信する機能となります。取得したデータをそのまま送信する「汎用モード」に加え、クラウドシステムへ送信する際に電力量への変換を行いクラウド側での電力データの処理を容易にする「パルスモード」も実装していることが特徴となります。またエッジ・クラウド間連携で不可欠な通信不良時の再送機能なども実装されています。

Edgecrossとは

Edgecross(エッジクロス)コンソーシアムは2017年11月6日に設立が発表された団体です。 EdgecrossコンソーシアムはEdgecrossを作成・普及させ、工場をはじめとする製造現場のIoT化をより推進することを目指しています。なお、Edgecrossとは、製造現場とITの間のエッジコンピューティング領域のオープンなソフトウェアプラットフォームの名称です。
コンソーシアムは、①エッジコンピューティング領域で企業・産業の枠を超えた標準的でオープンなプラットフォーム仕様を策定すること、②策定した仕様でプラットフォームを作成し、日本から世界へ発信して普及させることを目的に活動を行っています。

Edgecrossは、以下の4つから構成されています。
1.データコレクタ:あらゆる設備からデータ収集
2.基本ソフトウェア:データ活用のための機能を標準搭載
3.エッジアプリケーション:多彩なソリューションを提供
4.ITゲートウェイ:生産現場とITシステムの協調を実現

© Edgecross Consortium 一般社団法人Edgecrossコンソーシアム https://www.edgecross.org/ja/

IEEE1888とは

IEEE1888は、次世代BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)やスマートグリッド向けに開発され、2011年に国際標準化されたオープンな通信規格です。正式名は UGCCNet (Ubiquitous Green Community Control Network)です。この規格の開発には、日本の東大グリーンICTプロジェクト[1]が関与しており、日本では、FIAP(ふぃあっぷ: Facility Information Access Protocol) と呼ぶこともあります。

例)IEEE1888を活用したOpenBEMS
参考:(NEDO)国際エネルギー消費効率化等技術・
    システム実証事業
    省エネルギービル実証事業(中国・上海)

IEEE1888は、あらゆるセンサ情報をインターネット・オンライン化することだけではなく、BEMSなどに関係する様々な情報システム(アプリケーション・ソフトウェアやクラウド・サービス)をベンダーの枠を超えて連携可能にすることを目的としています。そのためIEEE1888には、HTTPとXMLによる通信方式が採用されているとともに、データ保管(共有)機能が提供できるように設計されています。

組込みコンピュータへの実装も進んでおり、スマート・シティに関わる各種M2Mクラウド(Machine-to-Machineクラウドコンピューティング)分野への応用も始まっています。

Z-Wave[2]ECHONET[3]などのHEMS規格が家庭内ネットワークを主に想定しているのに対し、IEEE1888は、(1)家庭外との通信、(2)商業施設やオフィスなどの電力・施設管理、をターゲットとしている点が特徴となります。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/IEEE_1888


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